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20/06/07 UP

UNESCOのウエブサイトにコロナパンデミックに関する報告が掲載されました

2020年のコロナ・パンデミックが無形文化に与える影響について、UNESCOが情報収集しているので、伝統芸能の道具ラボから5月中頃の状況について、報告しました。

新型コロナウイルスのパンデミックは、日本の伝統芸能に大きな影響を与え、さらにその上演に不可欠な道具を作る職人たちにも深刻な悪影響を及ぼしていることを伝えました。
その具体例として、能の装束を作る職人の状況を短いレポートにまとめています。

早春から初夏にかけての日本では、4月に政府から緊急事態宣言が出され、日常が一変しましたが、劇場を使う伝統芸能(能楽、歌舞伎、文楽など)は、大型連休明けのころは公演がほとんどなく、また再開の見通しも全くたたず、希望のない凍り付いたような状態でした。
お金の面でいうと、特別定額給付金(1人10万円)も申請がはじまっておらず、持続化給付金などもまだ手元に届かない、お金がなにも届かないのに、経費ばかりが出ていく厳しい時期でした。そうした、ひとつ目の底の記録です。

なお、英訳は国際NGOで自然環境保全マネージメントに長年携わりながら、日本の伝統文化にも造詣の深い西原智昭さんにご協力いただきました。

道具ラボの報告は、UNESCOの以下のページで、公開されています(英文のみ)。

https://ich.unesco.org/en/living-heritage-experience-and-covid-19-pandemic-01124?id=00195