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13/10/08 UP

歌舞伎座 2013/10/1-25 「芸術祭十月大歌舞伎」<『義経千本桜 すし屋』関西式>

今月の「すし屋」は、ごん太を仁左衛門丈が演じているので関西式(上方式)です。演技の型にも、東京式(江戸式)がありますが、そこは割愛して(一部、東京式あり)、道具について目立つ部分のみざっとご案内します。



かつら:お里(孝太郎丈)の髪は、「本毛(人毛という意味)の潰し島田 赤のチリメン掛け ススキのかんざし」です。東京式の場合は、ススキのかんざしのかわりに「くす玉」という飾りをつけるのですが、今回は関西式なので、ススキです。ちなみに、くす玉には一般的に役者の紋などが入りますが、お里のときだけ「お里専用」の図案のくす玉となります。潰し島田というのはまげの形を意味し、そのまげに赤い色の縮緬の布を飾ります。



小道具:屋体下手側の奥に棚がありますが、そこに入っているものが関西式と関東式で異なります。今回は関西式なので、丸い桶がずらっと並んでいます。



大道具:こちらについては、大道具さんのホームページで記事をつくりたいと思っております。大道具の関西式、関東式の違いも微妙な差ですが、いろいろあります。