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18/06/03 UP

歌舞伎座 2018 6/2-26 「六月大歌舞伎」団七の衣裳と刀

『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の「鳥居前」の場面では、主人公・団七は「首抜き」という衣裳を着ています。着物の肩から背、胸あたりに、大きな紋をひとつ染め抜いた斬新な柄。紋はその役に扮した俳優の紋を入れるのがおおよその決まりです(このたびは吉右衛門丈)。鳶頭(とびがしら)の役など、粋な町人が着用します。



歌舞伎用語案内「首抜き」のページに写真も掲載されています。

http://enmokudb.kabuki.ne.jp/phraseology/3281



また、『夏祭浪花鑑』の「釣船三婦内」の場面では、団七九郎兵衛と一寸徳兵衛がギンガムチェックのような柄の着物をきています。この柄を「弁慶格子」とよびます。この格子は、気性の強い役が着用するという約束になっています。

またそれに続く「長町裏」の場面では、団七は舅を殺してしまいますが、そのときに手にしている刀は、つばの部分がカチャカチャと鳴るようになっています。これを「なりつば」と呼びます。団七の動揺する心理を音で表す、歌舞伎ならではの工夫です。



歌舞伎用語案内「弁慶格子・翁格子」のページに写真も掲載されています。

http://enmokudb.kabuki.ne.jp/phraseology/3243



夏祭浪花鑑のあらすじや見どころはこちらをご覧ください(「歌舞伎演目案内」)

http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/760



六月大歌舞伎 平成30年6月2日(土)~26日(火)

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/567