2013年もあと1日となりました。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
今年はお陰様で、歌舞伎の櫛とかんざしを復元することができました。道具ラボにとっては「鹿の子」に続く2つ目の復元となりました。新聞などのメディアもこうした復元活動に関心を持ってくださり、いろんな方からはげましのお言葉などをたくさんいただきました。ありがとうございました。道具ラボの活動に関心をもってくださる方は、年齢層もさまざまですがみなさん優秀で、あたたかい人ばかりです。こうした方々と出会えることとは人生の醍醐味ともいえます。
動いていくとで、ある程度の成果が出せるという自信がついた一方、そのエンジンを動かすためのガソリン(資金)を調達する手段が全くできておらず、大きな課題として残っています。
2011年の秋から応援いただいてきたトヨタ財団の研究助成プログラムが今年の秋で終了しました。これまでは、その資金でいろいろ活動を行うことができましたが、今はもうこの活動を支える資金源がありません。しばらくは、また田村の個人資金で続けることになりますが、やはり活動のパワーは落ちてしまいます。もっと元気よく活動していくために、資金調達のための戦略を練らなくてはと思っております。私自身が非常に苦手な部分ですので、ぜひこのあたりが得意な方のお力を借りたいと思っております。
日本の伝統芸能の端っこを「道具の復元と研究」で支えたいというささやかな活動ですが、これからもどうぞ応援をよろしくお願いします。
そして、みなさんもよい新年をお迎えください。
2013年12月末 東京の書斎にて
「伝統芸能の道具ラボ」代表 田村民子
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