京都新聞の夕刊に南座顔見世(夜の部)の『仮名手本忠臣蔵 六段目』の劇評が載っていました。おかるは時蔵丈。
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2012年12月11日京都新聞夕刊
おかるのかつらは、前髪をポンパドールのようにふわっと立ててやるときと、額に紫の帽子(紫色をした小さい布)をつけてやるときがありますが、今回は前髪ですね(写真では見えにくいですが)。髪型は「つぶし島田」です。
床山さんによると、紫の帽子をつけたほうが、古風な感じになるそうです。紫の帽子は、その名の通り「紫色」ですが、実は役によって微妙に色合いの違うものが使われています。『菅原伝授手習鑑伝授 寺子屋』の戸浪(となみ)という役では、ちょっと地味な紫。『壇浦兜軍記』の阿古屋(あこや)のように華やいだ役では赤みの強い派手な紫となります。