歌舞伎や能楽の世界で使う「道具」について技術継承の実体や道具に必要な素材についての調査・分析を行い、 制作が困難になっている道具については、復元を試みています。復元した道具はこちらからご覧いただけます。
職人さんだけでは解決できない問題の解決を手伝うなど、現場で役立つ「具体的なお手伝い」をめざしています。
また、伝統芸能を支える道具を制作する環境を総合的に支援したいと考えております。田村民子自身ができることは限られていますが、その世界が抱えている課題を解決することができる団体などへ資料の提供を行う、メディアに現状を伝える記事を書くなどの行動を通じて、課題解決に関わっていきたいと考えています。
今は、田村民子の個人的なネットワークのあるジャンルからはじめているため、 歌舞伎と能楽を中心にしていますが、伝統芸能に関する「ものづくり」ならば、なんでも取り組んでいきたいと思っています(各地の郷土芸能にも機会があれば取り組みたいです)。
活動拠点は、東京です。道具の復元や調査のために、京都や長崎など地方にも出かけております。道具ラボの活動は、田村民子の個人活動のため資金は不足気味ですが、行きたい調査地はたくさんありますし、会いたい職人さんもたくさんいます。
「伝統芸能の道具ラボ」では、「道具」という言葉には以下の2つの意味があると捉えています。
1:歌舞伎の舞台で俳優さんが手に持つ刀、扇などのように舞台上に登場する道具。
2:床山(とこやま)が髪を結い上げるときに使う櫛(くし)など、舞台の裏で使う道具。
「伝統芸能の道具ラボ」では、両方を扱っていきたいと思っていますが、 1については、能の装束、面(おもて)などはすでに研究者によって調査が進んでいます。公の調査や研究からこぼれがちな小さな道具やあまり注目をされない2のほうを重点的に行っていきたいと思っています。
歌舞伎の舞台で使われるものとしては、「百姓蓑」、髪飾り「鹿の子(かのこ)」、「櫛(ベッコウの代替素材)」。ひょんなご縁から鷹匠さんが使われる組紐(大緒)も復元しました。
「鹿の子(かのこ)」の復元
歌舞伎の床山(とこやま)さんから「鹿の子を作るルートがもうない」という話しを聞き、田村が制作ルートを開拓。約1年かかりましたが、無事に新しい鹿の子ができあがりました。
詳しくはこちらをごらんください。
2009(平成21)年から田村民子の個人活動として開始しました。
当サイトを読んでいただいて、何か一緒にやりたいと思ってくださった方は、その内容を簡単にまとめていただき お問い合わせフォームよりご連絡ください。
内容を拝見しお話をすすめさせていただきたい場合には、こちらから連絡させていただきます。裏方さんや職人さんの仕事を、もっと一般社会の方にも知ってもらいたいと思っています。書籍づくり、雑誌の連載、職人さんのお仕事をいい形で増やすための一般向け商品の開発などやってみたいことはたくさんあります。 楽しい提案、お待ちしております!
当サイトに掲載されているコンテンツの文章、画像(写真、イラスト)、デザイン、データなどの全ての著作権は、田村民子に帰属します。引用・転載については、田村民子からの許可が必要です。論文、書籍、ホームページやブログ、などで引用される場合はご注意ください。
なお、リンクしていただく場合も、お問い合わせフォームからご一報いただけましたらうれしいです。
当サイトに掲載されているコンテンツのご紹介やページの一部の使用を希望される場合、取材の申し込みを希望される方は、お手数ですが主旨、媒体名、発行予定日、転載文章等を明記して、 お問い合わせフォームからお送りください。
「リンク先のページが見つからない」「誤字脱字がある」「事実と異なる内容が掲載されている」などの ページの不具合、間違いを発見した場合は大変おそれいりますが、間違いのあるページのURLとどのような間違いかなどを明記の上、 お問い合わせフォームからご連絡ください。 調査の上、できるだけ早く確認修正し、ご連絡いたします。