歌舞伎には、いろいろな花、植物が出てきます。桜、梅、菊、菖蒲、それから木の葉っぱとかも。歌舞伎座の場合、これは大道具の担当。演目が発表されたら、造花屋さんに発注し、舞台に出せるように整え、注文がついたら即、修正!
細やかに神経をつかいながら、仕事をしています。
(俳優が手に持つ花枝などは、小道具さんの担当になります)
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ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の演劇「ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜」を観てきました。
『変身』などで知られる作家のフランツ・カフカを題材とした作品。「ドクター・ホフマンのサナトリウム」というのは、なんかよくわからないタイトルだなと思っていたのですが、カフカが最後に過ごした療養所の名前なのだそうです。
物語は重層的にからみあっていて、ときどき頭のなかがグルグルと迷子になるのですが、そこも魅力的。日常のなにもかもを忘れて、どっぷり世界に浸れる楽しい時間でした(3時間半という長丁場だけど、退屈してる暇がない)。
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歌舞伎と文楽の衣裳の比較は、目からウロコだらけで、聞いても聞いても尽きません。
たとえば「ふんどし」でも、人形の場合は「見えてほしくない人形の内側を隠す布」としての役割が大きいので、想像以上に大きかったりします。人形って、脚がすごい開くから。
衣裳の仕立ての違いについては、能装束も含めて、ちょっと詳しく調べてみたいです。いろんな発見がありそう。
やっぱり、細部が雰囲気を左右するなぁ、と感じました。
大阪の文楽劇場で「仮名手本忠臣蔵」を見たときのこと。
九段目山科閑居では、由良之助の妻の「お石」の人形が丸髷(まるまげ)を結っています。
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奈良国立博物館で開催中の「第71回 正倉院展」を見てきました。出陳点数は少ないけれど、1点1点ずっしりと重みを感じる名品で、持参した単眼鏡で、頭が痛くなるくらい凝視しました。
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