● 2015年7月25日(土)
【ふたりのイーダ】
今年もまた8.6が近づいてきました。
私は広島市の出身なのですが、今思えば広島の小学校では「原爆」についての教育が非常にさかんでした。小学校低学年で目の当たりにした原爆資料館の衝撃は、今もよく覚えています。夏休みの宿題では、いつも原爆に関する課題。ちょっとしんどいくらいでした。
でも、そのおかげでずっと心の底に「原爆」がこびりついています。文章を書く仕事をしていながら、具体的なことは未だなにもできていませんが、全然違うジャンルのことをしていても、なにかしら長い糸でつなげていきたいという気持ちはあります。
原爆にまつわる本で、数年ごとに読み返している本をひとつご紹介します。
● 2015年3月6日(金)
【日本のあかり博物館】
長野県の小布施町に取材に行ってきました。小布施には、お肴謡(おさかなうたい)という文化が残っています。宴会などの中締めに小謡をうたうもので、人々の生活のなかにいい形で謡が継承されているのです。しかし、そのお肴謡をする人も高齢化してきており近年は衰退気味だったとのこと。ところが、最近、お肴謡がまた元気を取り戻してきたそうで、その様子を拝見してきました。地域全体がこんな感じで謡に親しんでいたら、子どもさんも能も身近に感じるかもしれませんね。
● 2014年12月30日(火)
【愛猫逝く】
15年以上、一緒に暮らしてきた猫のギザ(雌)が20日未明に逝ってしまいました。私にとっては、なくてはならない家族の一員でしたので、大きな喪失感に包まれています。寂しい年末となりました。
ギザは、おっとりした性格でした。私の中で、辛いことや苦しいことがあったときでも、ぼわんとした顔でいつものんびしていて、本当によく助けてもらいました。ぼんやりしたところがあるので、日頃から「ギザはきっと、太ったまま、急に死んじゃうね」と話していたのですが、本当にそうなってしまいました。12月の中頃からご飯を食べなくなって、寒いからかな?なんて思いながら、獣医さんへ連れていったら、腎不全とのことでした。すぐには死んでしまうこともない、という診断だったのですが、その日は大きなショックを受けました。そしてその2日後には亡くなってしまいました。
● 2014年8月26日(火)
【道具の里親さがし】
道具ラボのWebサイトのお問い合わせ窓口を通じて、いろんな人が連絡をくださいます。活動のお手伝いをしたいというものや、歌舞伎の裏方として働くにはどうしたらいいかという質問、取材依頼などさまざまです。このたび、自宅にある古い鼈甲(べっこう)の櫛とかんざしを寄贈したいというお問い合わせがありました。以前にも、こういうお問い合わせがありました。
床山さんへ相談するにあたってどんなものか概況を知りたかったので、連絡をくださった方から写真を送っていただきました。それを見ると櫛や簪、笄などが十数点ありました。女方の床山さんで使えそうなものもありそうでしたので、道具ラボから床山さんへ連絡をとり、直接、床山さんのほうへ寄贈してもらうように橋渡しをさせていただきました。ここで紹介している写真がそれです(ご本人から許可をいただいて掲載しています)。
● 2014年3月20日(木)午後9時の書斎の温度17度
【杉本文楽「曾根崎心中」】
よきご縁をいただいて「杉本文楽 曾根崎心中」のゲネプロを拝見してきました。2013年秋に、マドリード、ローマ、パリで上演されたものの凱旋公演。杉本文楽についてはテレビのドキュメンタリーなどで見てはいましたが、舞台は実際に自分の目で見て、肌で感じないとよしあしがわかりません。文楽というものが、どう演出され、どんな風に見えるのか、とても興味がありました。
続きを読む >>