2019年2月16日にEテレで放送されたETV特集「熊を崇め 熊を撃つ」を見ました。
東北の鳥海山のふもとで今も熊狩りを続ける「鳥海マタギ」という人たちがいます。熊を“山の神様の使い”として崇めながらマタギたちは熊を撃つ。「どうして、崇めている熊を、殺すのか」という問いが、番組なのなかで何度も繰り返されます。そこに、言葉としての答えはありませんでしたが、マタギの人たちのまなざしや、語調、ふるまいから、しぜんと伝わってくるものがありました。山と一体となって暮らしていくなかで、それはしぜんなことなのだと思いました。
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私は伝統芸能の道具に関する裏方さん、職人さんを取材することが多いのですが、「取材する日」という点ではなくて、継続的に関わる「線」あるいは「面」の長いスパンの取材もとても大事だなと思っています。本番の時間よりも、雑談の会話のほうが、濃厚な内容を得られることも多いからです。
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国立劇場の2月文楽公演を見てきました。
第三部 『鶊山姫捨松 中将姫雪責の段』『壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段』
『阿古屋(あこや)』は、昨年12月に歌舞伎座公演で観たばかり。人形が演じる文楽、人間の生身の身体で表現する歌舞伎。対比が面白かったです。
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紙の手紙で文通している友人が何人かいます。そのうちのひとりは、お能を長くお稽古をしている女性。約束をして会うことはなく、能楽堂でばったり会うことがたまにあるくらい。携帯番号もあえて交換していない。そういう、レトロなつながり方が、なんだか面白く、心地よくて、ゆるっと楽しんでいます。会う頻度という意味でいうと「邂逅(かいこう)」といってもいいかもしれません。
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歌舞伎座で上演中の『名月八幡祭』を見てきました。
芸者の美代吉(みよきち)を坂東玉三郎、ちょっと悪いけれど憎めない色気のある三次(さんじ)を片岡仁左衛門がやっていたのですが、さすがなじみの(?)カップルで魅せる、魅せる! このふたりのイチャイチャをお客さんがみんな「ふふふ」と喜んでいる感じが、なんかとても楽しかったです。あてられちゃうのが、うれしいっていうか。二人がよりそうと、オペラグラスをのぞく率がぐっとあがる(笑)。客席もいい雰囲気でした。
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