あけましておめでとうございます。
元旦は青竹のお箸でおせち料理をいただきました。青竹の生命力を身体に取り込むことができるという縁起ものです。随分前になりますが、能の作り物(簡易的な舞台装置)を作る竹清堂さんを取材をさせていただき、以来、毎年年末に贈ってくださるのです。こうしてご縁が続いていくことがありがたいです。
さて、なかなかWebサイトで報告ができていないのですが、昨年は充実した活動を行うことができ、忙しいなかにも手応えのある一年でした。
具体的には、歌舞伎床山が使う特別な和紙や文楽衣裳が用いる特殊な布の調達のお手伝いが実を結びました。歌舞伎床山が使う特殊な櫛についても、40代の櫛職人を紹介することができました。また、埼玉県の秩父市や栃木県小山市、東京都港区で芸能道具の講座を担当させていただき、国分寺市の胡桃堂喫茶店では昨年に引き続き、能についての連続講座を開講し、10名のみなさんと共に能について学ぶ機会をいただきました。
今年は、道具ラボの活動をまとめる仕事をしようと計画しています。少し資金が必要な案件なのですが、粘り強く調達し、実現に向けて歩み続けるつもりです。これまでやってきた仕事を振り返ってみると、芸能の道具というものは、非常に魅力的であり、それぞれの芸能の一翼を担う重要な存在であることを感じます。そして、その価値はもっと評価されるべきだという気持ちも強まりました。
今年も芸能道具のために力を尽くしてまいります。
これからも応援をよろしくお願いいたします。
2025年 1月 田村民子
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