やっぱり、細部が雰囲気を左右するなぁ、と感じました。
大阪の文楽劇場で「仮名手本忠臣蔵」を見たときのこと。
九段目山科閑居では、由良之助の妻の「お石」の人形が丸髷(まるまげ)を結っています。
形は歌舞伎と一緒だけど、髷の下の飾りが、文楽ではパリッとした紙でした。歌舞伎では布なんですよね。それぞれによいですが、ずいぶんと雰囲気が違うもんだなぁと。
文楽の床山さんに「飾りが紙でしたね」とたずねてみると、そのほうが役の性根に合っているでしょ、と。うん、たしかに。お石は、なかなか大変な役回りだし、ちょっと硬質な飾りがよく似合っていました。
ちなみにお石の首(かしら)は、「老女方」です。
国立文楽劇場 仮名手本忠臣蔵公演
https://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/2019/chushingura.html
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