新宿駅からホリデー快速の電車で、約1時間40分。
終着の「奥多摩駅」のホームに降りると、緑いっぱいの自然が広がる別世界。いつも道具ラボでお世話になっているみなさんと一緒に、自然を歩いてきました。
めざすは、「倉沢のヒノキ」。樹齢約1000年という長い年月を生きてきた大木です。
倉沢のヒノキ
東京都指定天然記念物
幹周 6.2m 樹高 33.0m
所在地:東京都西多摩郡奥多摩町日原
http://www.kyoju.jp/nippara/hinoki.html
奥多摩駅そばからバスに乗って約15分。小さなバス停で下車し、道路脇から登りはじめます。目的のヒノキまでは、キョリはたいしたことはありませんが、それなりに勾配があって、日頃運動不足の私は、心臓バクバク、不安定な道をバランスを崩さないように歩くのに精一杯。えいこらしょっ、と気合いを入れて登りました。
10月というのに気温が高かったこの日。ふーっと汗をかいて、ふと見上げると、ぐねぐねと曲がった枝をたくさん広げた、ヒノキがすっくと立っていました。
まるで、人格があるかのような、不思議な風貌。絵本やおとぎ話に出てきそうな、姿でした。
山路を歩くと、身体のいろんなものが呼び覚まされる感じがします。樹木のすっとした香り、むわっとする土の匂い、不安定な道、いろいろ異なる葉っぱの手触り、遠くから聞こえる鳥の声や水の音、ちょっと生命の危険を感じるようなぞわっとする感覚、などなど。
【アクセス・メモ】
奥多摩駅(JR青梅線)の駅前からバスに乗る。
西東京バスの「東日原行」か「鍾乳洞行(平日限定)」に乗り、バス停「倉沢」で下車。
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参考までに、私達のプランを以下にご紹介しますね。
新宿から奥多摩まで直通の「ホリデー快速奥多摩号」で出発!
新宿発7:44 奥多摩着9:17(乗り換えしなくてすむので、楽です。普通だと2回くらい乗り換えあるようです)。
まず、「倉沢のヒノキ」へ。その後、奥多摩駅まで戻り(バスの本数が少ないので時間を調べておくこと)、駅前のそばの川原で、お昼ごはん(各自持参)。
駅前の道路を渡って階段を降りると、そこには雄大な川が流れているんです。駅近!
昼食後は、氷川渓谷沿いを歩きながら、温泉「もえぎの湯」へ。
のんびり温泉に浸かり、施設2階の食堂で軽く食事をとって、おしゃべりタイム。
もえぎの湯
https://www.okutamas.co.jp/moegi/
奥多摩駅から、16時54分発のホリデー快速で新宿駅へ。
奥多摩駅の二階は、カフェやショップがあって、ここで発車までの時間をつぶすのもよさそうでした。そうそう、奥多摩駅の近くには、珍しい味のアイスクリーム屋さんもありました。「とうふ味」「日本酒味」を友人たちが食べていて、ちょっと味見をさせてもらいましたが、どちらも美味!
かなりのんびりしたスケジュールなので、体力に自信のないわたしでも、無事に歩くことができました。
芸能と自然のつながりについても深めたいと思っているので、頭で考えるだけでなく、身体を自然のなかに任せるこういう時間をもっと作りたいなと思いました。
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私たちが訪問したすぐ後に、奥多摩地方は台風による大きな被害を受けました。きっと地元のみなさんも大変なご苦労をされていると思います。一日も早く、ふだんの生活に戻れるよう、心よりお祈りいたします。
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