kamoko201004
2010年4月8日。
京都絞栄会の吉岡さんから、床山の高橋敏夫さんのもとへ染め上がった「鹿の子」の試作品が届きました。
絞りの作業をしたときに布をくくっていた糸は、はずしてありますが、まだ「のばしていない」状態です。
「鹿の子」は、絞った糸をはずした後に、「のばす作業」をします。
ぐっと縮んだ状態から、欲しい幅に広げていくのです。
この作業風景は見たことがありませんが、吉岡さんによると、布を2人で持って下から蒸気をあてて
ゆっくりと絞りを広げていくそうです。
こうした作業をする職人さんも、今では少なくなっているそうです。心配です。
さて、話を戻します。
吉岡さんから届いた試作品の「鹿の子」を高橋さんとじっくり拝見しました。
布地の感触と、麻の葉模様の柄は大丈夫そう。
色は、一番よく使う緋色(ひいろ:赤い色)を染めていただいたのですが、
高橋さんはその色味がちょっと気になるようです。
そこで、こちらで検討した内容を、京都の吉岡さんへと伝えることにしました。