堀野州男さんとアセチロイドのかんざし(歌舞伎のかんざしの一種である琴柱)
2011年4月15日。
品川区の「ものづくり・経営支援課 ものづくり支援係」から紹介をいただいて
NPO法人コアネットの方にお会いするため、
品川区立大崎図書館の2階にあるビジネス支援図書館へと向かいました。
NPO法人コアネットさんと連絡を取ったのはつい3日前のこと。
歌舞伎で使うアセチロイドの櫛の歯引きの加工法がわからなくて苦労しているというざっくりした概要だけを
お伝えしていました。
当日、相談に乗ってくださったのは、堀野州男さんでした。
自動車関連企業の第一線で長くものづくりに携わられ、今はNPO法人コアネットをはじめ<さまざまな団体で、
中小企業のものづくりの支援や若い学生さんにものづくりの面白さを伝える活動などをされておられます。
うかがった日は、こちらの要望を聞いていただくくらいかなと思っていたのですが
なんと堀野さんは数日の間に、あちこちに電話をかけて、具体的で有用な情報をたくさん収集しておられました。
・アセチロイド以外で、かんざしや櫛に適していると思われる人工素材とその特性(切削性がよい、吸湿性が高いなど)
・アセチロイドを作っている会社の名前と電話番号
・アセチロイドの櫛の歯が引けそうな大阪の業者もみつけて、そこに電話をかけ
どんな風に作業をするか、値段はだいたいどのくらいかまで調べてくださった上、
こちらにその気があれば、すぐに連絡がつけられるところまで話を詰めてくださっていました。
本当に驚くばかりでした。
また、私自身の活動にも大変興味を持ってくださり、温かい応援の言葉もいただきました。
これまでとは異なる世界の方に励ましの言葉をいただいて、とても勇気がわきました。
NPO法人コアネットさんには、その後も別の案件で1度ほどお世話になりました。
アセチロイドの案件については堀野さんが個人的な関心をもってくださり、
ものづくりの専門家として、さまざまなアドバイスを下さっています。
その様子も今後少しずつご紹介してきます。
NPO法人コアネット
http://www.core-net.org/