9月の歌舞伎座では、『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』が上演されます。この演目は、女方が活躍するのですが、なかでも政岡(まさおか)という女性の役は、ベテランの女方の役者さんでないと勤まらないと言われています。
その政岡の髪型は「片はずし」と呼ばれます。この髪のまげには、べっこう色の大振りのかんざし(正しくは「中差し」)がさしてありますが、これは道具ラボは架け橋となって鯖江の眼鏡職人さんに復元してもらったものです!
さりげない道具ですが、女方にとっては大切な道具のひとつ。ぜひこちらの道具にもご注目ください!
以下の写真で、床山さんが手に持っておられるのが復元した「中差し」です。
左:女方床山の高橋敏夫さん、右:田村民子(撮影:江村伸雄さん)
『伽羅先代萩』の舞台写真。すごく小さいですが、政岡の写真も掲載されています。
http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/686
歌舞伎座9月公演 演目と配役
http://www.kabuki-bito.jp/…/2015/09/_1_5-ProgramAndCast.html
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