『恐怖時代』は谷崎潤一郎が大正時代に発表した戯曲をもとにした作品。随分久しぶりの上演で、俳優さんをはじめ裏方さんたちもいつもの演目と違って手探りの部分も多かったのではないかと思いました。
登場人物のなかで、軸となるお銀の方(扇雀丈)と梅野(萬次郎丈)の髪に注目してみます。
【序幕】
お銀の方:三ツ輪。武家のお妾さんの髪型です。
梅野 :片はずし
【二幕目】
お銀の方:片はずしで、飾り付きの笄をさしています。普通の片はずしでは、棒状の笄。床山さんによると、こういう飾りをつけた片はずしは珍しいとのことでした(以下のチラシの右上の写真)。
梅野 :忍び返し(勝山ともいいますが、床山は「忍び返し」という言い方をします)
八月納涼歌舞伎
平成26年8月5日(火)~27日(水)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2014/08/post_78.html
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