『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』の三段目では、観客の目の前で丸めてある長い薄縁(うすべり:長いゴザのようなもの)を投げるようにして一気に端から端まで敷きつめる「出投げ(でなげ)」があります。
歌舞伎座の舞台の間口は相当広く、薄縁の長さは72尺(約22m)もあります。腕っぷしの強い大道具さんでも練習しないと半分も転がせないとのこと。出投げをされる方は、前の月から終演後に練習を積まれるそうですよ。
本番では、舞台にたった1人。一発勝負でばしっと敷かなくてはなりませんから、とーっても緊張するそうですよ。うまくいったときは客席の大向うから「大道具!」と声がかかることもあるとか。大道具さんの見せ場。ぜひご注目ください!
歌舞伎座の大道具さんのWebサイトに「出投げ」についての記事を掲載しています。ぜひご覧下さい。
歌舞伎座舞台さんのWebサイト
【豆知識】『仮名手本忠臣蔵』の大道具 その2「出投げ1」
http://kabukizabutai.co.jp/news/677.html
【豆知識】『仮名手本忠臣蔵』の大道具 その3「出投げ2」
http://kabukizabutai.co.jp/news/725.html
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