浅葱色の鹿の子とかんざし
京都絞り工芸館の館長・吉岡健治さんとは電話で連絡を取り合い、
復元に向けて、どのように動いていったらいいのかを相談しました。
とても率直にお話しをしてくださるので、こちらも気持ちよく動いていけます。
それに、京都弁というのがいいですね(笑)
私は20代は京都に住んでいたので、なんとなく親しみがあります。
歌舞伎床山の高橋敏夫さんとは、お会いしたり、お電話で連絡を取ったりして
お二方の間を伝書鳩のようにつなぐ日々が少し続きました。
吉岡さんも高橋さんも、それぞれの世界では第一人者です。
お二人ともお人柄がいいのですが、相性というものもあります。
なんとなく合いそうな気もするけど、実際お引き合わせてみたときにはどうだろう〜?
うまくいくかしら? などと、いろいろ心配もしていました。
吉岡さんは、実際に使っている「鹿の子」の現物を見たいとしきりにおっしゃっていました。
そこで、高橋さんに「鹿の子」をご持参いただいて
一緒に京都絞り工芸館へうかがうことにしました。