能装束(唐織と腰帯)*所蔵:武田祥照
伝統芸能と自然の深いつながりを紐解き、それらを守り引き継ぐために何が大切かを考えるシリーズの6回目。
このたびは能装束と植物のつながりについて、能楽師の武田祥照さんと、日本各地の間伐材や倒木などから布つくりブランド展開している加藤貴章さんとともに探求しました。
間伐材から作られた布*所蔵:加藤貴章さん
武田祥照さんからは、実際に能装束を見せていただきながら、織りや刺繍で表現された菊や桜など植物の文様について解説いただいたり、能楽の装束がどのようにして今のような豪華なものになったかという歴史もお話しいただきました。
加藤さんからは、廃材とされてきた間伐材で布を作る意義や、どのようにして間伐材から布に仕立てていくのかなどを解説いただきました。そして、7月の武田祥照さんの公演で上演される「弱法師(よろぼし)」という演目で使われる能装束を加藤さんが製作された経緯などについても触れていただきました。
伝統芸能と自然の関わりvol.6~能の衣装と植物のつながり~
https://minato-ecoplaza.net/eco-event/240615_traditional-culturevol-6/
日時:2024年6月15日(土)14:00~16:00
場所:港区立エコプラザ、オンライン(Zoom)*ハイブリッドでの開催
講師:
武田祥照(観世流シテ方能楽師)氏
加藤貴章(縁樹の糸(ENGI no ITO) 代表/株式会社シンサイカトー 常務取締役)
田村民子(伝統芸能の道具ラボ主宰/ライター)