講談界の風雲児、神田伯山さんの長編講談『寛永 宮本武蔵伝』の5夜にわたる「連続読み」をきいてきました。
講談って、ちょっとムズカシクもありますが、初心者が脱落しないように、絶妙のタイミングで解説を入れてくれます。それも、とてもさりげなく(ここが重要ですね)。客席に座っているひとりひとりをとても大切にしている感じが、非常に心地よかったです。
落語や浪曲もそうですが、演者1人が客席のほうにガチで向いて行う話芸は、能や歌舞伎などとまた違った「演者と客席の交流」があります。どちらがいいとか、比べるものではありませんが、このたびの伯山さんの口演のように、芯からあたたまるような舞台に触れると、本当に身体までポカポカしてきて、心が元気になります。
だから、新しい観客があんなに増えていくんだなと納得しました。
第5夜は、終わった後に、伯山さんの音頭で全員で手締め。座ってただけですが、大きな達成感がありました。
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