「フォーラム 伝統芸能と新型コロナウイルス」
2020年9月25日、シリーズ 無形文化遺産と新型コロナウイルス フォーラム1「伝統芸能と新型コロナウイルス」が東京文化財研究所で開催されました。
能楽と邦楽という2ジャンル。そして、それぞれ実演家、企画制作、道具をつくる立場から、現状について発表されました。
道具ラボの田村は、能楽の能装束の現状をお話しました。
まだまだ状況が不安定ななか、迅速に動いて、こうしたシンポジウムを企画された東京文化財研究所の無形文化財研究室長・前原恵美さんの情熱と冷静な判断力は、本当にすばらしいと思います。
さまざまな報告があり、どれも興味深かったのですが、心に強く残ったのは、長唄三味線の人間国宝・今藤政太郎さんのお話。「災いがあったとき、文化は生まれ変わろうとする」「邦楽は楽器屋さんと一緒に育った文化」「(道具業者が)つぶれた理由を考えなければならない」。
現状を共有するだけでなく、具体的な動きにつなげていなくては!と改めて感じました。
当日の様子が、YouTubeにて、期間限定で映像配信されます(無料)。
https://www.tobunken.go.jp/ich/vscovid19/forum-1
視聴可能期間:2020年10月9日-11月3日